憶えておくべきこと
- 99 ここは跡地です
2007-10-01 [Mon] 真・ありのままにのテーマ [長年日記] この日を編集
_ [近況] 生還報告
29日、30日はとある例会に参加させて頂きました。一部火花が散ったり、深夜通しの凄惨なレースが繰り広げられたりもしましたが、基本的にはまったりとした雰囲気や空気を楽しめました。ネットの噂によると、これはいつもよりかなり大人しめなのだそうですが(CV.折笠風
初対面ということで気を遣って頂いた面もあると思うのですが、あれだけ自分の領域内で小説やゲームの話をできたのは久しぶりのような気がします。その辺りも含め、楽しい例会でした。参加された皆様方、本当にありがとうございました。
他にも言及したいことは色々とありますが、まずは昨日心配させてしまった一部の方への生存報告として取りあえずの報告をば。
2007-10-02 [Tue] [長年日記] この日を編集
_ [近況][漫画] 城平先生は時代を先取りしていました
以前に桁溢れといういちはちきんゲームブランドの家計図や設定考察などを見てから、あれ? これに似た設定を私は知っているぞ、SFだったかしらんとそっち方面にアンテナを伸ばし、しかし引っかかるものがないので、一旦隅に置いて発酵待ちということにしておきました。
で、先日本屋を覗いたら『スパイラル・アライヴ』の新刊が並んでいたんですよ。
――。
新刊キタ! と手を伸ばそうとしたとき、突然に記憶が発火しました。
これだ!
そうだ、これですよ。特定の発火点があって、子々孫々に余すことなくその特性が受け継がれるって、スパイラルのブレード・チルドレンの設定そのまんまじゃないですか。と、この辺はネタバレグレーなので、もっと詳しいことについては自己責任で調べてください。
ちなみに序盤で明かされるネタバレでも何でもない情報なのでここに書いてしまうと、ブレード・チルドレンというのはある年齢に達すると殺戮の衝動にとりつかれ、無差別殺人に走ってしまうという因子を持った子供たちのことを言います。ま、一時期話題になっていた作品なんで多かれ少なかれ知っている人は多いでしょう。
と。
しかしブレード・チルドレンが最終的に優れた能力と透徹たる意志でブレード・チルドレンというファンタジィから抜け出そうとしたに対し、止の血筋は能力もない、確固たる意志の欠片もない、放っておけば近親相姦好きの子供がどんどん増えていく。
少なくともブレチルよりはハンター側に回る人間が多いであろうことは容易に想像がつくというものです。
_ [感想] 『機動戦士ガンダムUC』[福井晴敏/角川書店]
以前に正史の最終到達点である∀を書いた作者によるU.C.直系のガンダムということで、鳴り物入りで連載開始されたシリーズが、ようやく最初の二冊として配本されました。
仮面の男さんはそれほど正史に拘りはないのですが、作者の大ファンであり、∀でこれでもかと富野張りの、癇性の強いキャラと物語を描き切ったことを知っているゆえ、大きな期待を込めて読み始めました。
その期待は完膚なきまでに、裏切られることがありませんでした。日本語の使い方がおかしいことは分かっていますが、要は私が作者に求めていたものを全てにおいて期待以上に満たしていたということです。
映画張りの分厚さを誇る地球圏、ひいてはコロニー生活の描写。まるでトミーノ監督が乗り移ったかのようならしさがある、感性と癇性に満ちた登場人物たち。そして作者お得意の迫力と粘り気を兼ね備えた戦闘シーン。特に《クシャトリヤ》関連の描写はガチ。そして各所の思惑が絡まり、目覚めるユニコーン・ガンダム、乗り込むバナージ・リンクス。強化人間+ファンネルの猛攻を辛うじて退け、そしてシャアマスクを身につけた謎の人物の登場で引き。
殆ど完璧といって良いくらいの《プロローグ》でした。
――。
そう、プロローグです。
全二巻450ページ弱を継ぎこみながら、この話はまだアニメで言えば二話か、せいぜい三話相当までしか進んでいません。その辺りの展開の遅さが、人によってはネックになるやもしれません。仮面の男さんは海外ものをよく読むほうなのでそういう話の進め方は慣れているし、福井晴敏の語りに惚れている人間なので、もっとやれというくらいなのですが。
そういう意味じゃ、もう少し溜めて一気に読んだほうが良いのかもしれません。完結まで待って一気に読むのはお勧めしませんが。UCはおそらくローレライ以上のボリュームになるであろうし、それだけの量の福井を一気に読むのは凄く消耗すると思うので。
とまれ正史に思い出のあるガンダム好き、福井ファンなら迷いなく手にとって良い出来だと思います。今のところは。
_ [近況] アニメ観た
竹。総じて悪くない出来なのだけれどノリきれないのは、私が旋風の橘のスパイラルや伸びる竹刀に捉われているからかもしれない。あれ、大人が竹刀の攻撃を受けて二階まで吹き飛ぶのってギャグ演出ですよね、マジじゃないですよね。マジじゃないと言ってよバーニィ!
スケッチブック。何というアリア三期――そして空@花澤香菜の可愛さは異常。下手すれば正面衝突しかねないアクの強さとボケを持つキャラクタたちを丁寧に描き、ゆったりほわほわとした気持ちになれる統一感を持った空気を作り出していて非常に好感触。ゆるい雰囲気が苦手でないというならば、観て損はないと思います。
前者は条件付、後者は文句なしで視聴継続という内容でした。
2007-10-03 [Wed] [長年日記] この日を編集
_ [近況] ん、について本気出して考えてみた
ん、が付くとしりとりは負けだなあ、しかし、ん、で終わる単語も僅かだけどあるから、ん、がついてもしりとりが終わるとは限らないのではないか。そんなことをつらつらと考えているうち、もっと根源的な疑問が頭を過ぎりました。
どうして、ん、が頭に来る単語はこんなにも少ないのだろう。そりゃ当たり前だろうと心にセルフツッコミをかましたのですが、その当たり前のことをじゃあ説明してみろということになると、どう語れば良いのか迷ってしまうのです。
別に、ん、で始まる単語禁止! なんて作法、日本語の中にはなかったと思うし、ん、は特別発音し難い単語でもない、言葉の頭に来て得もし難い違和感を覚えさせるということでもない。
ん。
ん……。
あれ?
理由が思いつかない。
ん…………。
じゃあどうして、ん、がつく頭につく言葉は日本語の中に全くと良いほど見つからないのだろう。
帰りの電車の中で『エレンディラ』を読むのと併行して考えてみたのですが、これといった納得のいく答えを捻り出すこと、とうとう叶いませんでした。
どうしてなんだろう……。
_ [近況] それは正しい、正しいけどそれは……。
最近、仮面の男さんがニコニコではまっている動画で、OPから裏白蛇打開までを目指すアスカ動画*1がほぼ毎日のペースでアップされています。
視聴者を意識してか、全体的に雑な動きが多いですけれど、初心者から毛が生えた中級者辺りが観ると色々勉強になるので、白蛇打開の巻だけでも観てみると良いかもしれません。
それはさておき。
最新の動画でクリスティの『そして誰もいなくなった』が市場に上っていまして。仮面の男さんはクリスティが物凄く好きなので、ほわっと興奮の気持ちが沸いてきたのですが一方、どこでクリスティとアスカが結びつくんやねーんと、虚空に合いの手を入れ、のち視聴を開始しました。
そして数分後に把握。降りてすぐ、キ○ニ族*2が急速にレベルアップしていく階があって、まさか……と思いつつ、じっと見守っていましたが、やはりMHにモンスターがいない。ペロ……これはこれはなんというアイテムハウス! そして謎は全て解けた。犯人は○グ○族*3!
謎は全て解けましたが、完膚なきまでに手遅れでした。この惨劇は流石に部活メンバーでも回避できないなあ。
――。
ちなみに関連動画を辿ったら案の定、妹様率が異様に高くて別の意味で噴いた。
2007-10-04 [Thu] [長年日記] この日を編集
_ [近況] その発想はなかったわ
昨日日記で取り上げていた件ですが、すなふりんさんのコメントを基にぐぐる様に『母音 子音』で調べてみたら、まずWikipedia:五十音というのが引っかかりまして。そのページで平仮名一文字ずつにWikipedia用のリンクが張ってある五十音表を見つけたんですよ。当然、ん、にもリンクが張ってありました。まさか……。
――。
結論から言うとありました、Wikipedia:ん、が。その発想はなかったわ! Wikipediaどんだけ自由なんだよ……。
で、ん、の項目を読んでみたのですが、最初のほうに、
通常は子音であり、かつ、直前に母音を伴うため、単独では音節を構成せず、直前の母音と共に音節を構成する。
という一文がありました。なるほど、そういう規則があるのね。つまり、ん、は言葉の頭に非常につきにくい音であるということか。ただ語頭に来ることがないわけではなく、んから始まる言葉は、昔は日本にもいくつかあったらしい。
――。
ざーっと眺めていると、発音の規則や聞き取り難さ、そもそも語頭に来る、ん、が発音できない言語圏の人間も相当数いるなど、色々な理由が提示されていて相当までは納得できるのだけれど、でももう少しあってもいいんじゃね、くらいの根拠感ではある。七割納得、三割もやもや、みたいな。
発音とか発語辺りのキィワードでもう少し調べてみましょう。
――。
最後に、物凄いどうでも良さそうなことに反応して下さったすなふりんさん、ありがとうございました。今年最高のどうでも良い感だったかもしれませぬ。
_ [近況] 睡眠アニメと言われていますが
仮面の男さんは既にスケッチブックを三度観返してますが、OPとEDのまったり加減以外に、未だ眠くなる要素は見当たりません。私は空のものの感じ方や穏やかな街の流れをぼやんと追っているだけでも、わくわくしてしょうがない人間なんです。
ただ、その気持ちはきっと、空ほどには徹底してはいない。だから以前にも描いたよう、空の世界の垣間見方の、独特で鮮やかなことが示されると、ちょっとばかし悔しいし、そして憧れもするのです。あそこまで思考回路がリリックになってしまうと、今度は現実に適応するのが難しくなるような気もしないではないですがまあ、それはそれで。
とまれ。一日一日を新鮮に見る目というのは寧ろ大人にこそ必要なものであると私は常々思っているのですが、最近とみに枯渇してきが感があるので、このアニメで幾許かでも補給できればとたくらんでおりますよ。
_ [感想] 『ダーク・レディ』[リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫]
いま現在、最も入れ込んでいる作家の邦訳第四作目となるのでしょうか。氏のトレードマークといっても良い法廷場面こそありませんでしたが、実に良質な警察小説でした。
その経歴からダーク・レディと異名を取る主人公のステラが、市長選に破局を呼び込みかねないスキャンダルを孕んだ事件を担当していくうち、野心と欲望の渦巻く冥い真実に到達していくじりじりとした過程と、その中で生まれる深い葛藤の描写が入り混じり、華はないですが深いドラマを生み出しており、実に読み応えがあります。野心を取るべきか、それとも自らの信念に忠実であるか。彼女の規範の天秤の揺れる様は、まるで刃に傷付けられているかのように痛々しく、傷を負いながら痛みを感じながら、それでもしっかりと足を踏みしめて歩くことのできる強さを持っているがゆえ、余計に際立って感じられます。
前半ややまんじりとしない捜査が続きやきもきさせられもするのですが、後輩とのロマンスなどが絡み出すと話の速度が上がり、サスペンスフルな横槍も相俟って、徐々に盛り上がってきます。
そして明かされた全体像、それ故の必然とも言える一連の悲劇には暗澹とした気持ちを抱くことでしょう。予想できることとはいえ、善き者、光を求める者たちにチューブを繋ぎ、根こそぎ吸い取るかのような悪しき者、闇を渇望する者たちの所業の、何と凄まじいことか。
だからこそ、最後に示される一筋の光には救われるものがありました。以前の作品にも同じことが言えますけれど、底辺からそっと、ささやかな救いを掬い上げるのが上手い作者だと思います。
法廷の華々しさこそありませんが、事件によって翻弄されるもの、野心に揺り動かされるもの、そして何よりも抜群の上手さを誇るストーリィテリングは本作でも十分に健在。パタースンのファンはもちろんのこと、がっしりとした重みのある警察もの、サスペンスを読みたいのならば、手にとって損はないはずです。
2007-10-05 [Fri] [長年日記] この日を編集
_ [近況][映画] いばらのしろ
少し前にマイミクさんの日記で紹介されていたのですけれど、2005年に英国のBBCによってテレビドラマ化された『荊の城』*1が来月頭にWOWOWで一挙放映されるそうです。
仮面の男さんはWOWOWの放送を観る環境がないのですが、実家に機器一式があるため録画してもらうことは可能です。偶々その前後に帰郷する予定もあるので、母に頼んで撮ってもらおうかなと思っているのですが、一つ厄介なハードルがあるのでした。
その『荊の城』なんですけど――読んだことがある人なら分かると思ういますが、その、まあ、何というか……なんですよね。詳しくは伏せますが、最新作の『夜愁』で、Amazonの関連商品に百合姫の最新号が紹介されていた――なんて言えばまあ、どんな話なのか分かってもらえると思います。
――。
『母さんWOWOWで観たい映画があるけぇ、録ってくれん?』
母「ええけど、題名は?」
『荊の城って題名なんじゃけど。11/2の昼にやるらしいんよ』
母「ふぅん、まさかヲタっぽいのだったりするん?」
『いや、有名な推理小説の映像化だから、全然そういうのじゃないから。じゃあ、ごめんけど、お願い』
――。
ガチャン、ツーツーツー。
と。作品の中身について詳しく突っ込まれないうちに撤退……できれば良いのだけれど。万が一指摘されでもしたら、拙いことになります。そうならないためにも、もう少し戦術を練ってからことに望もうと思います。
*1 サラ・ウォーターズ著、ヴィクトリア朝時代を舞台に二人の少女が、陰謀と運命に翻弄されるさまを描いた、実に良質な歴史ミステリです。
2007-10-08 [Mon] 由々しき事態が頭の中に流れ込んでくる! [長年日記] この日を編集
_ [近況] だるだるー
マイミクという言葉は、マイミクシィメンバの略ですが、もしかしたら初音ミクは俺の嫁という意味で使われているかもしれないので、注意が必要です。何の注意かは……臨機応変に考えてみてください。
――。
今日は池袋に行く予定だったのですが、体調が重いし雨が降っているのでやめました。流石に休みの取れない三連休というのは拙い気がしますし。
で、例によってアスカ動画を観たり、電脳コイルの最新話を観たり、秋からの新番をつまみ食いしたりして、まったりとした時間を過ごしているのでした。
――。
嘘、ごめん。電脳コイルはまったりとは観れやしなかった。先週で扉の向こうへいってしまった京子を案ずる暇もなく、ICOの黒い影のような得体の知れない訪問者がヤサコ宅に突如として発生。これは最早完全にホラーの文脈です。九話のKETSU☆GOU辺りでも似たような描写はありましたけれど、今話は完全に現実を侵食する形で現れるので、怖いこと怖いこと。そして西洋のホラー的な現実側と対照的に、東洋のホラーを思わせるじっとりとした異界の描写も。林檎飴を渡されたときには心の中でつい『食べちゃらめぇ!』と叫びそうになった。魔界の実を食べるとオウガに転変して二度と戻って来れなくなるんじゃぜ。
来週も予告からして引き続きホラーの文脈で話が進みそうなのですが、カンナとヤサコのサブタイに『もうとっくに死んだ貴女がハラケンのこと縛り付けないでよっ!』みたいな科白と共に黒化する展開を期待してしまうのでした。で、当のハラケンに訊かれてしまって散々に詰られ、電脳体だけでなく人として軸がぶれてしまい、黒ヤサコここに爆誕! みたいな。
あと、これを観た後でもっけの第一話を観ると、ほぼ同じことを描いているのにここまで文脈と方法論が違うのか、とやや新鮮な驚きを味わうことができるかもしれません。
――。
みなみけ、は徹頭徹尾ゆるい番組でした。あずまんがから始まった萌え四コマ系のアニメは軒並み好んで観られたという人ならば、取り合えず追ってみて損はなさげです。
2007-10-09 [Tue] [長年日記] この日を編集
_ [本] 2007-08に読んだ本
一ヶ月遅れも甚だしいですが、ずらりと並べておくのです、ずらりと。
- 『いさましいちびのトースター 火星へ行く』[トマス・M・ディッシュ/ハヤカワ文庫]
- 『フェアリィ・ランド』[ポール・マコーリィ/ハヤカワ文庫]
- 『推定無罪(上・下)』[スコット・トゥロー/文春文庫]
- 『池袋ウエストゲートパーク』[石田衣良/新潮文庫]
- 『少年計数機 池袋ウエストゲートパークII』[同上]
- 『トリポッド 4 凱歌』[ジョン・クリストファー/ハヤカワ文庫]
- 『デス・コレクターズ』[ジャック・カーリィ/文春文庫]
- 『子供の眼(下)』[リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫]
- 『最後の審判(上・下)』[同上]
- 『西の善き魔女 全8巻』[荻原規子/中公文庫]
- 『戦う司書と虚言者の宴』[山形石雄/スーパーダッシュ文庫]
以上、全20冊。割とさくさく読めるものばかりをチョイスしたためでしょう。
この月でベストなのは、先月から継続して読み終えた『子供の眼』でした。前作『罪の段階』も良作の法廷ものでしたが、この作品はあらゆる面でその上を行く傑作。『最後の審判』も及ばずながら素晴らしかったですし、後述する『ダーク・レディ』も然り、パタースンの語りの上手さには脱帽と言わざるを得ません。本当、どうして売れないかなあ……。
次点でトゥローの推定無罪も良い法廷ものでしたし、西の善き魔女も噂通りの佳作でした。後者は4巻以降のあの展開より、3巻までの虚々実々とした貴族たちの駆け引きをそのまま続けていたほうが個人的には好みだったのですが、でもあの特別な世界観を概ね上手く纏めきっていたと思います。
他も概ね外れはなくて、ほくほくの月だったのでした。
_ [本] 2007-09に読んだ本
そして時が追いついた感のある9月分がこちら。
- 『駿河城御前試合』[南條範夫/徳間文庫]
- 『くみちょ! 組長は小学4年生』[白川晶/スーパーダッシュ文庫]
- 『ピギー・スニードを救う話』[ジョン・アーヴィング/新潮文庫]
- 『堕ちた天使と金色の悪魔』[浦賀和宏/講談社ノベルス]
- 『家族八景』[筒井康隆/新潮文庫]
- 『七瀬再び』[同上]
- 『メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック 1』[マイクル・ムアコック/ハヤカワ文庫]
- 『終結者たち(上・下)』[マイクル・コナリー/講談社文庫]
- 『機動戦士ガンダムUC 1』[福井晴敏/角川書店]
- 『機動戦士ガンダムUC 2』[同上]
- 『ダーク・レディ(上・下)』[リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫]
- 『文学少女と慟哭の巡礼者』[野村美月/ファミ通文庫]
- 『ぼくらの alternative 3』[大樹 連司/ガガガ文庫]
このラインナップからベストを選べというのか……。
辛うじて筒井康隆『家族八景』が抜けていた感じです。しかし、こちらの月も概ね良い作品ばかりでした。
しかし、もっと地雷や際どいところを攻めていかなければならない気が強くしてきて堪りません。すっかり安定してしまって、面白いばかりを言っていると、この、出版社と作家たちにへいこらしているばかりの提灯野郎めっ! との謗りを受けかねません。
_ [ネタ] MOTHERのようなもの
ひまわり――を観てから仮面の男さんはたまにMOTHER系の動画を漁って回るようになったのですが、丁度良い感じにネタがストックできたので放出してみようと思います。需要の面はまあ、さておき。
- 【初音ミク】 Pollyanna(英語歌詞版)
- 日本語に最適化されているエンジンで敢えての英語曲です。時々発音があやふやですが、原曲再現度は相当に高いです。
- らきすたOPにあいそうなゲームBGM1 MOTHER
- 元のタイトルは1が○数字なのですが、機種依存文字なので勝手ながら改変。さておき、このシンクロ率の高さは異常。特に0:55からの奇跡を見よ!
- これではちょいと宇宙人を追い返せないエイトメロディーズ
- これはひどい!(誉め言葉 ギーグでなくとも『ウタヲヤメナサイ』と言いたくなることうけあい。
- 【初音ミク】We miss you - MOTHER3+
- 少し声の伸びは足りないけれど、なかなかの出来栄え。原曲の愛のテーマも名曲だと思うのです。
以上、MOTHERのようなもの、でした。
2007-10-10 [Wed] [長年日記] この日を編集
_ [近況] 日本終了のお知らせ
今月は電車で一往復で読めるような短い作品をということでガルシア・マルケス『エレンディラ』、荻原規子『これは王国のかぎ』、ハリィ・ハリスン『宇宙兵ブルース』と読み進めて来ましたが、以前より勧められていた『死都日本』がノベルスに落ちていたので、思わず買ってしまいました。まだ100ページと読めていないのですが、地震や火山などの薀蓄が楽しくてすいすい読めてしまいます――が、本番はこれら机上の知識が現実になってきてからなのでしょうね。
_ [近況] 「空気読め」ってツッコミに対するツッコミ
最近KYという言葉が流行ってきたせいか、この『空気嫁族』に対抗する手段が、切実に求められている気がします。
まあ、極度の逸脱行為を封じ窘める、汎用的で便利な言葉であることを認めるにやぶさかではありません。が、ノリの合わない人間を無条件で排除したり、立場の強い人間が自分の楽しめない展開になったとき、声高に空気嫁に口にして、逆に場を白けさせるなど、あまり好ましくない状況を作り出すこともままあるということを、軽々しく空気嫁やKYという言葉を使う人間には、もう少し考えて欲しいなとは思います。
――。
と、脱線しましたが、一言で一蹴……できるかどうか分かりませんが、仮面の男さんなら『宗教を押し付けないで下さい』って答えますね。
2007-10-11 [Thu] [長年日記] この日を編集
_ [本] 打海文三氏がご逝去されたそうです
マイミクの方の日記よりその事実を知り愕然とし、公式ブログの一文を見て重く溜息をつきました。来月には『裸者と裸者』『愚者と愚者』の文庫化があり、また来秋には完結編となる『覇者と覇者』が上梓されるはずでした。過去形を使うのは甚だ遺憾でありますが、最早そう綴らざるを得ないのです。
あの傑作シリーズが未完のまま終わるとは、本当に残念でなりません。59と言えば物語を書くものからすればまだまだ十分現役で、だから一年くらいは待ったとしてもどうってことはないと、全く楽観視していただけに、ショックも一入です。
よく考えれば、健康管理が難しく精神的重圧も大きいであろう作家という職業につかれている方の命が、平均的な寿命を通過することは難しいのだと、容易に想像がついて然るべきだったのですが。しかし今月頭までは普通に日記を綴っておられましたし、その健在振りを疑うところは何もなかったはずなのです。
まあ一ファンがどれほど筆を重ねても、当人や当事者の想いには全く叶うはずもなし、万感ありはすれど、今は逝去された故人のことを深く悼むよりほか、ないのでしょう。
2007-10-15 [Mon] [長年日記] この日を編集
_ [近況] お前は今、泣いていい!
最近アスカ動画に触発されて、時々裏白蛇に潜るようになったんですけど、神回が来たんですよ。鉄扇+3に、獣王の盾+1[金]、各種壷類、回復剣用の草類が六階までに揃い、これは死亡フラグを超えた打開の機運! と、信じかけていたんです。で、六階でにぎり稼ぎをしていたところに、
唐突な、
強制終了発生……っ!
――。
―。
そんなわけで週末は気力が折れ、
当然、日記なんか更新してる気力ねーよ。・゜・(ノД`)・゜・。ウワァァン
的テンションに陥ってしまいました。ちなみに現在は『神無月の巫女』を全話鑑賞したことで、別の意味でフルチャージ状態です。当分は千歌音様の八面六臂の活躍を思い出すだけで、あらゆる脳内妄想エンジンをフル稼働できそうです。
――。
読書的には週末に石黒耀『死都日本』と、書き漏らしていたけど十月に入ってすぐ、雨宮諒の『シュプルのおはなし』を読んでいたのだった。前者は下に別トピックを立てるので割愛して、後者は作者の処女作でありますが、シュプルの語りの真っ直ぐさとおじいちゃんの種明かしの可笑しさが上手くマッチした佳作でありました。この人の語りは何故か、とても肌に合うんですよね。『夏月――』も『シゴフミ』も非常に楽しく読めましたし。薄汚れた私に、御伽噺めいた物語を素直に読ませてくれるというのは、とても貴重なのですが、世間では平板、淡々なだけという評価が結構多く、それが少し残念なのでありました。
_ [感想] 『死都日本』[石黒耀/講談社ノベルス]
以前から何人かの方に勧められていた作品ですが、今回ノベルスに落ちるということで、これはしたりと手に取り、早速読み終えたのでありました。
本著では、霧島山一帯に眠る溶岩が爆発的に、一挙に放出される――所謂、破局的噴火と呼ばれる噴火が発生したら、周囲の土地は、そして日本はどうなるかということを緻密に描いているのですが、その様子を淡々と綴られるだけでも、噴火と災害のスケールに圧倒されることしきりです。寧ろ誇張なく、データをデータのまま書いているから、余計に被害の大きさが身に染みてそら怖ろしくすらなってくるのです。この辺の効果は必ずしも狙ったわけではなく作者の地のスタイルが出ているのでしょうが、結果として一番効果的な手段となっているよう思えます。そして何万、何十万の死が続くうち、段々と死者の間隔がなくなっていくのも、後半になるにつれじわじわと募ってきます。もういいだろ、もういいだろと思う側から、降り注ぐ災害。正直、電車で読んでて一、二度、膝ががくがくと震えそうにすらなりました。
話の進め方としてはややとっちらかっている感がなきにしもあらずなのですが、これでもかというほど怒涛に押し寄せる国家的大災害の凄まじさに押され、あれよあれよと読まされてしまいます。
そして、ラストで国土荒廃、国家滅亡の危機を一気にひっくり返してみせるカタルシスの強烈さ加減にはぞくぞくとしました。言葉のマジックではあるのだろうけれど、ここまでほぼ一切の救いなしに進んできた物語に光を当ててみせた逆説ゆえ、内容の割には心地良い読後感を得られました。人によっては蛇足と感じられるかもしれませんが、私はこの希望込みで、本著を強く評価できました。
パニックもの、災害ものが好きならば、文句なしにお勧めできる作品ですし、ラストのどんでん返しはミステリ的な趣向としても楽しむことができるでしょう。もちろん、今すぐ圧倒的なエンタテイメントを読みたいという人には格好の処方箋となることでしょう。二段組、400ページ強が本当、一気に読み干せますから。
2007-10-18 [Thu] [長年日記] この日を編集
_ [近況] 残念ながら偽者です
季節の変わり目に翻弄されたせいなのか、今週始めから微妙に体調の悪い状態が続いています。だらだら引くのは一番良くないので、週末にごりっと治しておきたいところです。
――。
相変わらずちょぼちょぼとQMAをやっているのですが、以前も書いたとおりニコニコで同名同キャラの方がいてちょくちょく動画を上げているためか、二、三度ニコニコ観てますよー的な言葉を、タイピング越しにかけられたことがあります。残念ながら偽者です、真に申し訳ありません。段位も丁度似たようなところにいるのか非常に紛らわしいので、ここにニコニコの方のキサラギか、仮面の男さんのキサラギであるかを見分けるポイントを記述しておきます。ちなみに以下はニコニコの人を『本物』と、ここの管理人を『偽者』と記することにします。
――。
1. ペットの種類が違う。本物:蝙蝠、偽者:魚、なのでした。
2. コメントの種類が違う。本物:がんばれ、わたし、偽者:あたしはあたしです。ちなみに偽者のコメントの由来は、神林長平の『グッドラック 戦闘妖精雪風』の冒頭、我は我である、から。テラジャミーズ。
3. 偽者は答えの取っ掛かりがないとすぐ諦め、タイピングで遊び始めます。ナイスボート、とか、めがねどこですか、とか、そんな科白を打ち込んでいるキサラギは残念ながら偽者。
――。
もう一つQMAネタなのですが、最近の問題の中に「『宇宙の戦士』などで有名なSF作家はロバート・A・○○○○○○?」って問題が出たんですよ。これは分かるだろ、常識的に考えて……とか思いながら正答を入力したんですけど、正解者が私だけ、正答率は28%でした。全然常識じゃありません、どうみてもグロ問です、本当にありがとうございました。
SF小説界で最も名前の知れてる作家の一人でこれなのか……じゃあ御三家のあと二人、アシモフとクラークは問題に出るとどれくらいの正答率なのだろう。アシモフはトリビアの泉のオープニングで名前が出ているから多少知られているかもしれないが、クラークはもしかしたら十パーセント台かもしれんね。
それも含めて、小説系の問題は単独正解が何気に多くて武器になることが分かってきました。雑学1、学問4、アニゲー4はもう少し星をあげてみても良いのかもしれません。
――。
あとエフェクトで『あさっての方向』の主人公ですと、五百川の読み方を答えさせる問題が出たんですけど、正答率が6%でした。調べてみると五百川はいくつか読み方があって、いおかわというのは割とマイナな読み方っぽい。
タクティクスオウガの登場人物の固有クラスの線結びという、まるで私のために作ったかのような問題が何度か出たんですけど、大体、単独正解になります。嬉しいが、嬉しくない。
――。
ゲームは大半がアスカと後はリトルバ*1を少しだけしかやっていません。
*1 リトバスって略し方は音の響きが嫌なので、最近の仮面の男さんの中ではこの呼び方が確定しています。
2007-10-20 [Sat] [長年日記] この日を編集
_ [近況] 最近のコイルは毎週すげーなぁ
何故ならここ数週、毎回メインとなる題材は違うのに、それが同じ一つの世界観として違和感なく観られる、なおかつどれほど高度なことをやっても常に意識されているのは小学校から中学校くらいまでの子供で、彼らがピンポイントでトラウマを受けるようにエピソードや物語を丹念に紡いでいるからです。
よく『電脳コイルは子供向けじゃない』という感想をWebで観ますけれど、難解な内容にも関わらず、この作品は作中当事者たちの年齢に近いほうを向いているという点ではまごうことなき児童向けアニメ作品なわけです。その当の年齢層にはあまり人気がなくて、大きいお兄ちゃんたちが一部の間で絶賛しているというのが現状であるわけですが(苦笑
2007-10-22 [Mon] [長年日記] この日を編集
_ [近況] アナザー・ワールド
NHKの『ポアンカレ予想』*1の特集を観る。実に良い具合で脳汁が染み出しそうな、良質の数学系ドキュメンタリィでした。ただ編集でカットされてる部分が結構あるので、時間があるならフル版を観てみることをお勧めします。ネットの広大な海の囁きに耳を傾ければ、見つかるはずです。
普段はこういうことを示唆することすら自らに禁じているのですが、非常に面白く興味深い番組だったし、DVDに収録されて発売ということもなさそうなので。
サイモン・シンの名著『フェルマーの最終定理』と同様、予想され確からしいとされながら、証明までに長い年月がかかった数学的問題を、年代別に数学者のドラマとして切り分け、解決までの壮大な物語に仕立ててあり、説明もユニークかつ平易で分かりやすい(それゆえ、本質を外しているところもなきにしもあらずですが)ので、ちょっち理数系は苦手で離れてしまったんですよねー、みたいな人でもごく表層の直観的な部分までなら十分理解できるはずです。そしてこのドキュメンタリィの楽しさを知るには、それだけで事足ります。トポロジーに詳しければより面白いのでしょうが。
しかし、ポアンカレ予想を解いたペレルマンの行く末はまんま『Q.E.D. 証明終了』の『アナザー・ワールド』に出てくる博士と同じだなあ。ペレルマンも森に篭って、ミューズのひらめきが舞い降りるのを待ちながら、隠遁生活をしているのでしょうか。そう考えると、趣深いような、侘しいような、何とも言えない気持ちになるのでした。
*1 既に証明された問題であるから『定理』という言葉を使うのが正しいのかもしれないが、何となく使うのが憚られたので使わなかった。
2007-10-26 [Fri] [長年日記] この日を編集
_ [近況] ITATAMARENAI☆KIMOCHI
ポアンカレ予想のドキュメンタリィは案外多くの人が観ていたようでした。
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天候が涼しい感じに安定してきたためか、俄かに活動の機運が高まってきました。春の中頃辺りも似たような過ごしやすさの時期はあるんですけど、いかんせん杉の大発情祭が全国津々浦々と繰り広げられていて、寛ぐとか麗らかな陽気にとろけたようになるとか、そんなことはできるはずがないのです。わたしはKanonは好きで、その中でも真琴が一番好きなんですけど、春が来てずっと春だったら良いのにというシナリオのキャッチコピーにだけは同意できません。
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しかし気候が安定してきたにも関わらず、ここを更新する意欲がいまいち沸きません。なんかもう、誰もここを見てないような気さえする。リファラの表示は最早おかしいってレベルじゃなくなってきました。別に困るわけではないのですが、理由を調べる気にもなりません。
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読書的には、電脳コイルの3巻、有頂天家族、五十円玉二十枚の謎を割りと飛び飛びに読みました。
2007-10-28 [Sun] 告知 [長年日記] この日を編集
_ [近況] 日記を引っ越します
仮面の男さんの運用が良くなかったのか、最近、いま使っているブログに大分ガタが出てきてしまい、建て直しも難しそうだということが判明してきました。解決能力の限界を超えたというか、時間とのトレードオフが割りに合わなくなったというか。
以上の様々な要因が複合した結果、ここはリードオンリィにして、日記をレンタルして仕切り直したほうが良いという結論に至りました。
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そんなわけで、今日の早い段階でアカウントを取りました。投稿の感覚やデザインも確かめてみたのですが、悪くなさそうだったので、以後の日記はそちらで更新します。
http://blog.livedoor.jp/maskman3/
この移転に伴い、今月中にはこのブログのRSS更新を停止します。
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